本当にあった給料未払い事件 in 韓国

こんにちは〜。

前回の記事で韓国でのアルバイトについてまとめた際に、私も給料未払いにあったと書きましたが、今回はその件についてまとめてみたいと思います。

韓国で働いている日本人から、給料がピンハネされているなどお金に関する様々なトラブルをよく聞きますので、私だけでなく誰にでも起こりうることだと思います。

これから韓国で働かれる方も、今働いている方もぜひ参考にして頂ければと思います。

※このまとめは個人や団体を誹謗・中傷する目的ではなく、トラブルにあった際の対処法について知っていただくことを目的としています。

 

 

その会社のアルバイトに応募した経緯

その会社は韓国でのアルバイト探しの定番、コネストの求人掲示板で見つけました。 もちろんコネストは全く悪くないですし、むしろお店探しなどする時にすごく便利なのでコネスト大好きです。

コネストの生活・交流掲示板にも書かれている通り、求人などの掲示板での交流は自己責任です。

なので今回ご紹介するトラブルも私の責任だと思っています。コネストを悪く言う意図は全くないですし、間違ったことをしたのはその会社の社長なのでその点はご理解ください。

アルバイト応募〜辞めるまで

アルバイト応募

私がその会社に応募した理由は、時給が良く、業務内容や会社についての説明も比較的詳しく書かれていたためでした。 求人情報に書かれていたメールアドレス宛に、

”コネスト見ました〜” ”アルバイトしたいです〜”

みたいな感じで電話番号と名前などを、記載してメールを送りました。

その日は確か土曜日でしたので、返信は月曜日かな〜と思っていましたが、なんと数時間後に見知らぬ番号から電話がかかってきました。

”メール見ました〜” ”韓国語は出来ますか〜” ”ビザはいつまでですか〜”

などの質問と、履歴書を送って欲しいと伝えられたので ”分かりました〜” といって電話は終了。あ、履歴書は先に送って後日面接かな〜と思い履歴書を送りました。

その結果、

”履歴書見ました。早速うちで働いて欲しいです”

え、面接無しかよ。

とその時点で怪しげな香りがプンプン。 ですが、そのまま社長からカカオトークが送られてきたり会社のグループに招待され業務内容についてまとめられたデータなども次々と送られてきて、疑う暇もないほどドンドンと話が進められました。

契約と同時の初出勤

普通でしたら、応募→面接→契約→初出勤という流れになると思いますが、 この会社の場合、応募→契約・そのまま初出勤というびっくりのスピード感でした(笑)

しかも契約する際に、事前のメールでは契約をしたいからオフィスに来て欲しいとしか言われなかったのですが、実際にオフィスへ行ったところ、

”時間が無いから早く契約しろ” ”すぐに現場に行ってもらわなきゃいけない”

とありえないぐらい急かされてました。 しかも契約書にサインする際も、契約書は全て韓国語で難しい単語も多かったのですが、早く読んで、これぐらい分かるでしょと半ば脅しのような事を言われ、考える暇も与えられず契約させられました

面接も受けてないですし、契約も猛スピードでさせられたので業務内容や私がやる仕事もなにも分からないまま、大量のマニュアル・書類と地図を渡されて、

”何時までにこの場所に行って。待ってれば他のスタッフが来るから仕事の内容は教えてもらって”

”あと他のスタッフと合流する前に必ず資料全てに目を通して”

と言い残し、社長は忙しいからとさっさと何処かへ消えて行きました。笑

初出勤〜辞めるまで

業務内容などについての詳しい記載は避けますが、スタッフさんにあの社長はおかしいから辞めた方がいい。私も辞めるし、今まで何人も辞めてる。などの話を聞かされ、不信感はMAXに。

辞めるまでに社長と一緒に仕事をすることは多くありませんでした。社長はおじさんでしたが、ボディタッチが激しく本当に気持ち悪かった覚えがあります。

私が働き始めた次の日にも他の韓国人スタッフと言い合いになり、そのスタッフさんは辞めていきました。 そんな中、私も理不尽な暴言を吐かれ、ボディタッチなどのセクハラも激しく、他のスタッフさんからの評判も最悪で、

あ〜このまま働いても良いことなんて何もないな〜むしろマイナスだ

と思い辞める決意をしました。

そこで私は、電話もしたくなかったのでカカオトークで、それまでの恨みつらみをバーっと送り、辞めます。と伝えたところ社長から

”辞めたかったら辞めていいよ。ただし今辞めたら今まで働いた分の給料は払わないから〜”

と送られてきました。その時は辞められるならなんでも良かったので、大丈夫です。辞めます。と言い辞めました。

その後、辞めたいなら辞めろと言ったのは自分のくせに、やっぱり辞めないで。とメッセージを送ってきたりもしましたが、無理です。辞めます。と言ってカカオトークをブロックして終了しました。

 

辞めてから給料を振り込んでもらえるまでの流れ

韓国人の知人からの助言

辞めた後この事について韓国の知人に話をしたのですが、私はちょっと聞いて〜最悪だったんだよ〜ぐらいのテンションで話をしたんですが、その韓国人の知人が私の話を聞いて

まさかの大激怒。笑

もちろんその社長に対してですが、そのまま泣き寝入りした私に対しても軽くお説教されました。笑

私としては、韓国はそんなものなのかな〜悔しいけどしょうがないな〜と思っていたのですが、韓国人の知人によると、働いたのに給料が貰えないなんてあり得ない。絶対に貰える。のこと。

ただ、厄介だったのが、超高速で契約させられた例の契約書でした。

契約書の中には、

”◯ヶ月以内(正確な数字は忘れてしまいました笑)で辞めた際は給料は払いません。”

と明記されていました。 私も契約の際にその部分についてはしっかり読んで、韓国語も理解していましたが、韓国ではそんなものなのかな〜仕方ないな〜としか思っていませんでした。

そのことも韓国人の知人に伝えたとそろ、そんな契約ははあり得ない。絶対に違法だ!とさらに激怒。 そんなあり得ないことで悩んでうじうじするのはやめなさい、と私にもまた説教。笑

その知人は絶対に貰えるはずだから聞いてあげると、노동청と言って日本語に訳すと労働庁となるのですが、

今回の私のトラブルのような働くにあたってのトラブルなどの相談や申告も受け付けてくれる国の機関に電話してあげると言ってくれて、 実際に平日の会社の休憩時間にわざわざ電話をしてくれました

なんて優しいんでしょうか…。泣

この知人がいなければきっとそのまま泣き寝入りしてたと思います。 その知人が聞いてくれた結果、

”働いた分は研修中でも絶対に支払わなければいけない”

”たとえ契約書に記載があったとしても、そんな契約はあり得ないし違法”

”もちろん外国人でも支払いを受ける義務がある”

との事でした。

知人は絶対に貰えるから今すぐ社長に電話しろと言ってきたのですが、社長に電話する勇気も出ませんでしたし、

知人が代わりに電話してくれると言ってくれましたが流石に申し訳ないなと思ったのと、 結局はあの社長のことなので私達が何と言ったところで、契約書に書いた、本人も同意している、と言われるに違いないと思ったので、ここは専門家の力が必要だ!と考えました。

そこでわたし、一日中調べまくりました。日本大使館、外務省、コネストなど様々サイトをすみずみまで調べました。 その結果、ソウルグローバルセンターという外国人の韓国での生活をサポートしてくれる場所があるということを発見。

 

ソウルグローバルセンター

ソウルグローバルセンターは、私のようなトラブルの相談だけでなく韓国語教室まで行なっていて、外国人の韓国での生活を色々な面でサポートしてくれる施設です。

もちろん日本語が出来るスタッフさんが必ずいますので、日本語で相談できます!そのほかの言語のスタッフさんもいますので、語学堂などで外国人のお友達が困っていたら是非教えてあげてください!

日本語担当の方、本当に日本語ペラペラでした。しかもめっちゃ優しい…。泣

あの社長のせいでだいぶ心が折れていたのですが、この日本語担当の優しい方のおかげで傷付いた私の心はかなり救われました。笑

日本語担当の方に相談後、グローバルセンター内で勤務されている司法書士の方に相談することになりました! 私はある程度韓国語が出来たので、司法書士の方と一対一でお話しましたが、韓国語が苦手な方は日本語担当の方に通訳をお願いすることも出来ます。

司法書士の方によると、催促しても支払いがなければ最終的に裁判になる可能性もあるとの事でした。そこでまず司法書士の方が社長に催促の電話をすることになったのですが、なんとそこでまさかの即解決。笑

司法書士の方が、

”日本人の子のバイト代払ってないでしょ〜”

”払わないと未払いとセクハラもついでに訴えるって言ってるけどどうするの〜”

みたいな感じで電話で伝えてくれたのですが、なんとあの社長、呆れたことに

”私は給料を支払ってあげたかったのに、あの子が銀行口座教えてくれなかったから支払えなかっただけです〜”

と言ってきたとの事でした。

もはや怒りを通り越して呆れてしまいました。笑

司法書士の方に、銀行口座教えてくれたらすぐに入金するって言ってるから送ってみて、入金されなかったらまた来てください、と言われその後すぐに口座番号を送ったところ本当にすぐ入金されました。

給料未払いの際に、裁判になってしまったら実際の未払い分だけでなく罰金も払わないといけないそうで、支払う能力があるのに支払ってくれない会社に関しては、 ”振り込まなかったら訴えます”と言ったら大抵の場合素直に振り込んでもらえると思います。笑

まとめ

その後も2つのアルバイト先で給料未払いがありましたが、どちらも

”何月何日までに振り込まないと노동청に訴えます。”

と言ったところ、手のひらを返したように、ごめんごめん忘れてただけだよ〜と振り込んで来ました。笑

その2つのアルバイト先の1つは、ビザなしの不法就労の外国人が何人かいたので、その件もまとめて申告しときます〜と言ったら、 ”本当にごめんなさい。そんなに怒らないで。申告しないで。” とまで言われました。笑

なので、もしこのようなトラブルに遭われた場合には必ず、

何月何日までに振り込まないと노동청に訴えます。

と言ってください!

そんな事いうのは気がひける、恥ずかしいという方も多いと思いますが、そんなトラブルにあった時は自分は被害者です。訴えるのが当たり前です。 悲しいですが、日本人は強く言ってこないだろうと思っている外国人は多いので、今回のように給料を支払わない韓国人もたくさんいます。

そんなトラブルに合わないように職場を探す時には注意するのはもちろん、トラブルにあった際にも泣き寝入りせずしっかり対処することも外国では大事です。

私もいろいろトラブルに遭いましたが最終的にはとっても素敵なアルバイト先に出会い、帰国ギリギリまで働いてワーキングホリデーをエンジョイすることが出来ました。

1人での海外生活、何かしらトラブルに巻き込まれる場合もあると思いますが、そんな時は絶対に誰かに相談しましょう!

韓国人ならなお良しです。韓国人は物事をズバズバ言う方が多いので本当に助けになります。笑  

色々と書いてしまいましたが、結局私の言いたかったことは、

せっかくの海外生活ですので嫌な思いをなるべくしないように、悔いの残らないようにエンジョイしてください!

ということです! ここまで長いことお読み頂き、ありがとうございました!